お好み焼きの会

はてなロディア欲しい!のキャンペーンもあるし、先日フランスもののワインも飲んだしで、普通にワインの紹介をすると、気恥ずかしいから、そのワインが登場した先月の三回目の「はせがわ食堂」について書こうと思うんだ。

あの日、参加してくれた人たちには悪いなぁ、と思ったが、まったく気が乗っていなかった。気が乗らなかったのは、主に前々日に謙信でお師匠さまの報告会(途中で報告会ジャックして、お師匠さまの厄払いの会に)をしたのだけど、それがものすごい濃くて、面白くて、大好きなメンツ、雰囲気で、思いっきり楽しんでしまって、すっかり気が抜けてしまっていたから。

それと、「はせがわ食堂」の意義を考えていて、そして、今から行われようとしている「はせがわ食堂」とのギャップがやる気を失わせているのに気がついたんだ。

よく、女の子が彼氏なんかにごはんを作るとき、失敗しても愛情があれば、とか、おいしいごはんを作るには愛情がいちばん、とか言うけど、ある意味、それは正しいと思ったんだ(それでも、俺はおいしいごはんのベースには経験とテクニックがなければならない、と言うけどね)。

「誰に作るか」。
これが俺にとってはいちばん大事なんじゃないのか、って気がついたんだ。

せっかく来てくれた今日の仲間たちには悪いと思ったけど、その日、俺がごはんを作りたい相手は、その仲間たちの誰でもなかった。

こんな気持ちで活動するのは嫌なので、このごはんを、みんなに作りたい!と思うまで、はせがわ食堂は、お休み。というか、俺は性格悪いから、招待制。常日頃この人のためにごはんを作りたいなぁと思ってる人たちに対しては、いつだってなんでも作って、一緒にごはん食べたい(それとおいしいお酒は必須だ)。

お好み焼きは、おいしかったけど、焼く係を、母親に取られてしまったんで、途中から仕上がりには不満。やっぱり、せかせか焼くのって好きじゃないなぁ。急いでごはん食べさせられるのも好きじゃないしさ。

生地はできが良かった。はせがわ農園の春キャベツ(2月だったけど、春キャベツ、出ちゃってんの!)の甘み、九条葱の風味が生きていた。ブルドックのどろソースとおたふくソースを混ぜたソースも受けた。

お酒、お好み焼きだから、ビールでしょー、と思っていたんだけど、しゃべっていて、なんだか、やるせない気分になってきてしまい、ワインを引っ張り出してきたんだ。人としゃべっていて、やるせない気分になるのは久しぶり。

ワインは、楽しいときに飲むお酒だ、って思ってるんだけど、たまには、楽しくなるために飲むのもいいのかなーって思った。

コート・デュ・ラングドック・レグイエール・トラディッション 2001。
Coteaux du Languedoc Montpeyroux l'Algueliere
[rakuten:skysake:136716:detail]
開栓したときは、なんだか湿った苔みたいなにおいがするな〜、と思った。そのまま一口飲んだら、干し梅干の味。なんというか、完熟梅で作ったんだけど、三年くらい経って酸っぱさの落ちついた梅干にも似た味というか。でも次第にオレンジみたいな柑橘系の味がしだしたり、干し梅干だったのが、プラムみたいな味になってきたりして、おいしかった。でも、なんか、鰹節みたいなダシっぽい味もして、おもしろい。ワイン飲みながら、勝手に時間をなが〜くして、ゆっくり時間とワインの味の移ろいを楽しめた。色は、気持ち、くすんだ赤。

ラングドックて、フランス南部だっけ。行ったことないけど、いいところなんだろうな〜。

このワインに合うごはんはなんだろーなー、と考えてたんだけど、焼き鳥食べたくなったんだった。

もっとすばらしい気分で、ごはんを作って、ワインを飲んで、語り合って、散会するときには名残惜しい気分になりたいなぁ。