きっとアメリカの空の上

東京にいたころ、とあるアルバイトをしていた。
そのアルバイトをしていた会社は、アルバイトの役割をコロコロ変わる上、仕事の指示をする上司がいないという、特殊というか、不完全な体制の会社だったというか。そんな中で俺らアルバイト働かねばならず、バイト同士で仕事の采配をしたり、あるいは理不尽な出来事から自分たちの身を守ったり、仕事上のクレームやトラブル、解決策などある程度の提案をしてみたりと、多分、よその会社ではありえない動きを、俺らアルバイトはしていた。

連帯感はあった。多分。

そのアルバイトのときの仲間が海を渡って、NYに旅立った。
メインは語学とデザインの勉強、のはずだと思う。センスは人並みはずれてるのだ。俺と働いてるときは、ツールへの理解はなく、むしろ、そういうことは興味がなかったと思うし、そもそも、作るということは興味があって好きだったけど、いろいろ見て楽しむ、ということはしなかったと思う。しかし、圧倒的なセンスと意欲で、キャリアを築いて、現状に飽き足らず、海外でさらに自らにさまざまなエッセンスを加えようとしている。

まぶしいなぁ。と、思わんでもないけどね。うらやましかないよ。俺もチャレンジの年だしね。