バンドマンが夢だった

開演まではまだだいぶ時間があった。
リハーサルの前に腹ごしらえをしようと思い、マクドナルドでてりやきバーガーを買った。リハーサルでも上がってしまうから、Draft Oneを一本。本番では飲まない。手元を間違ったら怖いから。

渋谷屋根裏は、憧れのハコの一つだ。(僕はライブハウスをハコと言う。誰が言ったか知らないけれど、たぶん誰かの受け売りだ。)
the primrose、Shortcut Miffy!、Death Surf 2000、TVC15、ほかにもたくさん憧れのバンドを見るためにこのハコに通った。憧れの彼らを見るたびに、いつか僕もここでライブができるようになりたいと思った。

今日はまずその第一歩。
前、対バンで一緒になったバンドが、僕らを呼んでくれた。
奥手で、僕のバンドの他のメンバー、他のバンドマンと違って音楽に詳しくない僕を面白がって、僕がギターを退いているバンドの音を気に入って、このハコの企画に呼んでくれた。

てりやきバーガーの味もビールの味もわからない。

第一歩が肝心だ。
最初の曲は僕のギターから始まる。
リハーサル。
僕は思いの丈、エフェクターのペダルを踏みつけて、音を歪ませた。




という夢を見た。

バンドの夢を見たのは二回目だなあ。