アフリカ系アメリカ人の子

昨日と今日、我が家にアフリカ系アメリカ人の子(高校生くらい)が、遊びに来た。

僕の中で、アメリカ人と言えば、世界で一番無茶をして、すぐに「ナンデ?ナンデ?」という感じの、良くも悪くもフランクな連中(付け加えると、ガム超ピンク。自己紹介は自慢げに。)なのだけど、

その子は、とても、おとなしい。そして、かなりシャイ。
あれー?

テレビがおもしろいらしく、きみは昭和の子か!というくらい、真剣にテレビを見ている。ニュースだろうが、バラエティだろうが、真剣に。


なにか話をしなくては、と思い、「日本に来て食べたものの中で、一番美味しかったものは?」と、もっと気の利いたことを聞けばよいのに、そんなことを聞いてみると、「マクドナルドのテリヤキバーガー」というお答え。

ナルトが好きと聞いていたので、自分ちにあるナルトのコミックスを読む?と聞いたら、「読むっ!」と、シャイなんだけど、元は明るい性格という感じのする元気のいい返事。
しかし、うちには、9巻からしかない。とたんに男の子は「それはかなり微妙!」というリアクションをした。さすがアメリカ人。近所の高校生の子から1〜8巻は借りることに。

ナルトを真剣に読みふけり、覚えた日本語が「おまえ」。即座に訂正する。もっと、外国から日本語を学ぶためにやってきた子にいいマンガはないものか。

日本語の発音がとてもきれい。
日本語をできるようになって、日本のアニメもマンガもゲームもわかるようになりたい、と。
僕も英語を覚えて、ダービーに行って、サッカー見に行きたいし、英語の歌を聴いたり、英語の映画を字幕なしで見たりしたい。
動機って、そんなもんよね。僕はどちらかといえば、外国の人と意思疎通を図る目的は二の次。


昨日は、僕が作ったズッキーニのスパゲキーと、うちの母親の作ったとんこつのたいたやつで、一緒に晩御飯。
ズッキーニをはじめて食べたらしく、ショックを受けていた。
日本の野菜じゃないからな!と念押し。とんこつもびっくりしていた。

聞けば、彼、なにやら生まれてこの方、カレーを食べたことがないらしい。
アメリカ人はあまりカレー食べないのだろうか。
そこで、今日はうちの母親が、えびのカレーをつくった。えびの殻でダシをとって、すりつぶしてまたダシをとってしたやつ。

僕は大学院の日だったので、同席できなかったのだけれど、日本に来ていちばん美味しかったものが、テリヤキバーガーから、カレーライスに替わったそう。

いや、それも日本料理というかなんというか。


来週彼はまたうちに遊びに来る。
今度こそ、彼の名前とアメリカはどこ住んでいるのか聞こうと思う。

僕もホームステイ行きたいなぁ。