ハイラインレコーズ

ハイラインレコーズがなくなってしまう。
http://www.highline.co.jp/

僕は下北沢に行くとき、最初に寄るのがハイラインレコーズと決まっていた。CD買う用事がなくても、それは巡回コースのいちばん最初に寄るところだった。

それまでタワーレコードでCD漁りまくってたくせ、「ああいう大手の流通に乗っかっちゃったような、資本主義に魂を売った商品なぞはもはや音楽ではない」とかって、勘違いした擦れ方をした当時の僕は、ハイラインレコーズに置いてある自主制作のCDやカセットを漁っていた。

また、ハイラインレコーズが押してるバンドなら間違いなかろうとかいって、CD買っていた。こないだまで「タワーレコードが押してるバンドなら間違いなかろう」とか思ってたくせに。主語が変わっただけじゃねーかよ。

音楽面から見た下北沢らしい名所の一つがなくなってしまう。

年一回くらい、東京に行くのだけど、そのとき下北沢に寄ったりするが、下北沢は変わりつつある。演劇と音楽の街、実に文化的な雰囲気だった(しかし、きちゃない街である)下北沢だけど、ニュアンスが変わりつつあるような実感がある。僕が大人になったのかもしれないし、下北沢が子供になったのかもしれないし。
又は、鹿児島にいながら未だに東京の思い出に浸りきっていて卒業する気が無いもんだから、思い出を美化しまくって、変わっちゃった下北沢に傷ついちゃってるとも考えられる。

pre-schoolが「PS」を発売したとき、ハイラインレコーズの陳列用POPには「脱ハイラインレコーズ」と、大和田くんがマジックで書いていた。下北沢とはさよならだ、と言いたげだった。
ハイラインも下北沢卒業。脱・下北沢、というんだろうか。