M-1

昨日は、M-1を見てみた。

僕はお笑いは好物だけれど、お笑いブームは気持ちが悪いと思っている。
お笑いは仕込み無しだが(ネタとかは仕込みだけど)、お笑いブームは、なにか大きな力によって作られているからだ。
はっきり言えば、陰謀。政治や市場、メディアの要請から醸成された大きな「ウソ」がお笑いブームだと、断言できる。

フランクにいうと、M-1とか嫌いですよ。吐き気がする。何者かの陰謀です、あんなものは。

でも、お笑いは好きなので、見たい。

上戸彩が司会で、そしてナイツが決勝トーナメントに出ていて、これだけでなんらかの力を感じなくもないけれど、審査員席に島田伸助が座っていて、その隣が松本仁志。ほかのメンツを見てても、東と西とか、商業上のなにかとか、政治的なスメルがプンプンと感じられ、しらけてしまう。なにもないはずがない。臭いなにかがある。

関西の審査員が多い。関東2の関西4だと思った。これは力関係もあるかもしれないけれど、審査上は、笑いの好みの違いがはっきり影響するとわかる。関西の芸人が出たとしたら、必ず関西の芸人が勝つということだ。

最後まで、こんな陰謀論をぐるぐる考えて楽しんだ。



と、同時に、ナイツはじめてみたけど、面白かった。たくさん笑ってしまった。
オードリーの準決勝のネタは最高だった。鳥肌がたった。芸人の凄みを感じた。春日がかみまくってしまったとき、それだけで会場は受けてたけれど、それでなあなあにせず、相方がすかさず拾って笑いにもっていった。「それを拾えるか!」と、うなった。

優勝したNON STYLE、僕は一切笑えなかった。
おもしろいんだろうな、うまいんだろうな、と思って見ていた。
今年のM-1王者は、準決勝も決勝も、僕を一切笑わすことが出来なかった。

奇しくも、島田伸助が言っていたように、「好き嫌いの違い」によるものである。