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10:05 まかない会議。本日のメニュー決定。ホタテとマカロニのグラタン、豚ロースと大根の葉のソテー、黒豆とレタスのサラダ。ソテーは私、グラタンは母親担当。
10:20 私、ソテーを11:30ごろから始めることにし、お客さんとこへ。
11:38 帰宅。報告。エプロン装着、厨房へ。
11:40 フライパンに、にんにく、オリーブオイル。弱火でブロックごと。
11:41 さっきのお客さんから電話。母親に「レアよりのミディアム!上げる前にゲラント!」とお願いして、事務所へ。
11:57 予想以上に長引く。厨房に戻ると、なぜかあわてて大根の葉をフライパンにつっこんでいる母親。「オーブンとにらめっこしてたら豚忘れてた!」豚はハードなミディアムに。しかも、塩忘れてるし。

グラタンなんてよー、オーブンつっこんどきゃ勝手に焼けるんだからさー、気をつけるところが違うじゃんかよー。

うちは自分の作りたいもの=自分の食べたいものだったりするので、人の作るものが自分の食べたくないものだと、思いっきし手を抜かれますし、手を抜きます。

えこふぁーむさんから仕入れた豚は、しかしおいしかった。豚のにおいがしないし、脂で炒めた大根の葉がものすごいおいしくなっちゃって。フライパンや皿に残った脂がさらさらしてるのがすごい。

でもなー、焼き加減間違えてる段階で、すでに失敗なんだよ。
私がジョゼ・モウリーニョだったら、お客さんと母親批判で20分は費やすと思う。アーセン・ベンゲルだったらエスプリに富んだ皮肉をブツブツいうだろうし、サー・アレックスなら怒りで暴言吐きまくりだっぺ。バックルームじゃスパイクも飛ぶっぺ。WWEのスーパースターなら「お前のせいだ!」だの「キルユー!」だの「エンドオブキャリーア」「キックヨーアース」だのと名指しでマイクですな。

つーか、何がむかつくって、自分のグラタンはバッチし仕上げてんのがねー!自分のグラタンを昼食の主役にするために、わざとあの立派な肉を、私のソテーを、台無しにしたとしか思えないね。塩加減も思いっきり適当だし。なんてエゴだ!自分がいちばんでありたいというエゴのために、私の今日の厳選素材は意図的に抹殺されたのだ。昼食はおいしいものを食べて、幸せな満腹感を覚え、午後の労働に備えるもので、自分の腕や素材をひけらかすものではない。競争する意図を持つものが、卑怯な手段で、素材を平等に調理しないのであれば、昼食は調理をまかされたものの一方的な支配によって、公平さを欠いてしまうに違いないっぺ。

ナンチテ。

姶良町内に、新しい雑貨屋さんができて三ヶ月か四ヶ月になるのだが、今日、なんとなく偵察に行ってみた。「どの層をねらってんだ?」という微妙な品揃え。選んで仕入れてないだろ。
一人暮らしより、若い夫婦が多い町だったりするので、お香の品揃えより、オサレな皿とかそろえたほうがいいはずなのだ。デュラックスのちょっと大きめのグラスを購入。