41年

鹿児島市中町にあるラーメン鷹は、41年その場所で営業していた。
明日3月31日をもって、中町店は、お店が入っている長屋みたいなビルが解体されるということで閉店する。
と、いうことで、晩御飯はラーメン鷹の特盛ラーメンだった。
今風のきれいなラーメン屋さんではない。地元の人がささっと入って、ずるっと食べて、ぱっと出て行くような、地元のラーメン屋さんだ。観光客が来るようなラーメン屋さんでもない。
メニューは単純明快。ラーメン、特盛ラーメン、めしの三品のみ。
鹿児島のラーメン屋さんは、必ずといっていいほど、大根のお漬物が置いてある。きゅうりの漬物とか昆布の味噌漬けもあったと思うんだけど、今日は大根と、たかなの漬物。
この漬物、漬物といえる代物ではない。塩でもんで、一日ほったらかしたような、塩の味が少しする大根だ。きゅうりも同じ。
そして、あたたかいお茶。水はセルフ。鹿児島でラーメンを食べるとき、出てくるのが水だとなんとなく物足りない気がする。やはりあたたかいお茶が出るとほっとする。
ラーメン。とんこつだと思うけど、博多ラーメンのようなとんこつではない。なんとも言えないジャンル不明の味わいだ。くせになる味で、たまに無性に食べたくなる味だ。
25年勤務したというおばちゃんが、常連さんと楽しそうに昔の話をしている。25年の間に、いろんな楽しいことがあったんだろうな。
この41年続いたお店は、明日でおしまい。お店はなくなっちゃうけど、ラーメンの味は忘れないと思う。


ネットで買おうと思っていたストラップは、地元の気合の入ったオサレ雑貨屋さんにあった。というか、お店の方と別の型の話をしていたら、あるよ、と言って、裏から出してきてくれた。ポケットやかばんから、シュッっと取り出すような、かっこよさ。


お昼ごはん。萩寿司のそばめし弁当。はまっている。
萩寿司は、「ラーメン専門店」なのに、お寿司もやるし、リーズナブルなお弁当も作っている。名物「鬼切」もうまい。からあげ弁当シリーズの、メンから弁当、トンから弁当、エビから弁当など、夢のような組み合わせの弁当もあって、シビれる。