落ち込んだときのご飯


たまごごはんが好きだ。
気分のいい日の朝ごはんはたまごごはんがいちばんいい。
いい気分というキーワードが含まれているたまごごはん。
その日、答練の出来がよくなく、ただでさえシスに近いくらい負のフォースに満ち溢れているというのに、口から黒い煙が出るような勢いで雰囲気が悪く、先輩や同級生も困惑したろう。
たまごごはんで自分のご機嫌をとる。
この日、親は二人とも「日本沈没」を見に行ってたので、おかずを残し、俺、一人ご飯。
好き勝手にやるにはちょうどいい。


豚骨。
これぞ、薩摩料理。
でも、うまく、俺の舌に合うように煮れる人はほんとに少ない。
邪道なのだが、鹿児島風の味付けにすると、嫌いな豚骨になる。
肉の味があって、脂がさっぱりジューシーで甘辛がいいのであり、繊維だらけで、軟骨もとろけず、ただ甘くて味が濃いやつはだめなのだ。
甘辛しょうゆが、たまごごはんにとてもよく合う。


冬瓜と鶏ミンチのスープ。
瓜系は体温下げてくれるから、いいやね。
やわらかい、優しい気分になる。
俺もジェダイになれるかなぁ。


かからんだんご。
もうおなかいっぱい。
たまごごはん効果で、まったりした気分になった。
カルピスでとどめ。
明日からまた戦わなきゃ。奪いに行くんだ、何もかも。
やっぱり、悪者でいいよ。奪わなきゃだから。
自由も、名誉も、栄光も、地位も、生活も、奪いに行くんだ。